10人中9人は・・・
「10人いたら9人は直せますよ。でも・・」
とその人は少し言葉を止めて、また続けた。
「絶対に直すことのできない人はいます」
私は聞いた。
「どんな人ですか?」
「自分の考えで、良し悪しを判断する人です」
とその人は言った。
これは今スタートしようとしているゴルフプロジェクトの打ち合わせ時の話。その中心となる人がお話ししてくれたことです。
何を直すかというと、その人のスイングです。10人中9人はすごい確率ですよね。
直せない人とは?
でも、私が気になったのは直せない人のこと。「自分の考えで、良し悪しを判断する人」のことです。確かにそのような人っていますよね。もしかしたら、ある時には自分がそのように、なっていることもあるかもしれませんし。だからそれはとってもよくわかります。
確かにそのような人を直すことは難しいですよね。日本の古典芸能に「守破離」という考えがあるのは、あなたもご存知だと思います。
- 「守」は、師匠の真似をして形を覚える。
- 「破」は、師匠の形を壊して自分なりのものを作る。
- 「離」は、その後師匠の元を離れ独立する。
このような流れのことを指す言葉です。ここでもあるようにまずは基本を覚えることは大切なことなわけです。そして、その基本を覚える時には、やはり基本の形を素直に学ぶことが重要です。そして、素直にその基本を学べない人は次の段階に進むことができないわけです。
ゴルフスイングもその通りですよね。
ビジネスでも「素直」に学ぶ
そして、これはビジネスにも通じます。
何か新しいことを始める時とか、または誰かに何かを教わった時には、まずはその通りにやってみる。自分にどんな経験があろうとも、その分野において初めてであるのなら「素直」にその教えに従う。
これはとても大切なことです。
しかし、多くの人、特に経験を積まれている方は、ついつい自分なりの方法で始めたりしてしまう。
「素直」に人の言うことを効かないのですね。でも、残念ですがそれではうまく行く可能性が少なくなってしまいます。
なぜならば、うまく行く方法を自分で変えてしまうわけですから。
まずは「素直」に教えに従う。この気持ちはいくつになっても大切ですよね。