自粛は終わった。
先週末は、多くの人がストレスを吐き出すかのように外出をした。経済の活性化には素晴らしいことだ。
しかし、経営者であるあなたはそれを横目に
「これから先どうなるのだろう?」と強い不安を持っているのではないか?
それは私も同じ。
でも、これから先のことなんてわかりませんから。
どんなに綺麗事の未来を考えても、コロナの第二波がきたら吹っ飛びますよ。
では、私たちはこのまま、なすがまま、されるがままになるだけなのか??
偶然にも私はこのタイミングでドラッカーを読んでいます。「創造する経営者」を今熟読しています。
ちょうどさしかかった章が「未来を今日築く」。
偶然ですかね??
この章は次の言葉から始まります。
「われわれは未来について、二つのことしか知らない。一つは、未来は知りえない。二つは、未来は、今日存在するものとも今日予測するものとも違う」
そして続くのは、
「これは、新しくなければ驚くべきことでもない。だが重大な意味をもつ。第一に、今日の行動の基礎に、予測を据えても無駄である。望みうることは、すでに発生したことの未来における影響を見通すことだけである。第二に、未来は今日とは違うものであって、かつ予測できないものであるがゆえに、逆に、予測できないことを起こすことは可能である。もちろん何かを起こすにはリスクが伴う。しかしそれは合理的な行動である。何も変わらないという居心地の良い仮定に安住したり、ほぼ間違いなく起こることについての予測にしたがったりするよりもリスクは小さい」と。
テレビでは、「客足が2倍になった」と喜んでいる人もいる。もちろん、それはそれで素晴らしいことだし、これからさらに伸びていけば、そこも繁栄するだろう。
しかし、ここであなたも私もただ喜んでいるだけではダメなのだ。
なぜならば、私たちはすでに昨日と違う未来を体験して、その時に自分たちがどうなるかを経験したのだから、明日は今日とは違うと認識しないと。
コロナ騒動が収まり、また元のようになるのか?
これは「新しい生活様式」なんていう子供だましのような話ではない。確実に、昨日とは違う未来がやってくるということを私たちは体験したのだから。
だから、今からその昨日とは違う未来に備える必要があるのだ。
それには、これから起こることに対して、やはり、リスクを取ってでも何かをするべきなのではないのか。