ドラッカーの言葉
「実のところ、販売とマーケティングは逆である。同じ意味でないことはもちろん、補い合う部分さえない。もちろん何らかの販売は必要である。だが、マーケティングの理想は、販売を不要にすることである。マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすることである」(マネジメントエッセンシャル版 P17 ピーター・ドラッカー)
三連休の最終日は、いきなり堅い話で始まりました。これはかのピーター・ドラッカーが書いたこと。この文章から、「マーケティングは販売を不要にする」と言われる元を作った文章です。
会社で起こる対立
よく会社で起こる対立。
「営業部門とマーケティング部門」の対立。
もしかしたら、あなたの会社でもないですか?
なぜその二つの部門は対立するのか?
この文章を読むとその対立も仕方がないと思いますよ。だって「補い合う部分もない」わけですから・・汗。
私も先日ある営業の方とマーケティングについてお話をしたところあっさりと全否定されましたよ・・・汗。まぁ「補い合う部分もない」わけですからしょうがない・・・そう思いがちですが、本当にそうでしょうか?
営業とマーケティングの関係は?
この文章には「販売とマーケティング」と書いてありますが「営業とマーケティング」とは書いていません。
この場合に「営業」をどのように捉えるかは難しいと思うのですが、単なる「販売員」とはやはり別ですよね。
ということは、マーケティングが不要にすることは「販売する」ことであり「営業」不要にするとは書いてない。
ただ「販売する」という言葉の解釈が難しいのでこの場合には「売り込む」と言ったほうがわかりやすいかもしれません。
だから「売り込む」ことは不要にするけど「営業」を不要にするとは書かれていません。
営業もマーケティングも目指すものは
ここにも書かれていますが
「マーケティングが目指すものは、顧客を理解し、製品とサービスを顧客に合わせ、おのずから売れるようにすることである」
そうなのであれば、それは実は「営業」というものが目指しているものと同じなのではないだろうか?
私はそう思います。
本屋さんに行くとこんなタイトルの営業の本がある。
「売らずに売る」みたいなの。
ようするにこれって結局はドラッカーの言う「マーケティングの理想」であり、「営業」も実はそれを目指している。
だから、「営業部門」も「マーケティング部門」も目指しているところは一緒だっていうこと。
私はいつもそう考えているのですけどね・・・
あなたはどう考えますか??