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営業は心理戦 その1 とあるショップでの話

今にも泣きそうな顔で・・

あるゴルフショップでの話。

若い女性店員が、お客さんの接客で困っていた。ドライバーを購入しにきたお客さん。若い女性店員は、まだ入社したばかりでドライバーの知識がない。どのドライバーを紹介していいのかわからない。

にもかかわらず、お客さんは女性店員に次のように言ってきた。

「今このドライバーを使っているのだけど、もっと自分に合うドライバーを買いたい。どれがいいか選んでくれないか?」

女性店員は、その場からすぐに離れて誰かに代わってもらいたい気持ちでいっぱいになった。でも、周りを見てもみんな忙しそうだ。変われる人は誰もいない。

すでにお客さんは、今使っているクラブをその女性店員に渡している。試打もできるそのお店でそのお客さんはすでに試打の準備をしている。

上司からの一言

女性店員は、今にも泣き出しそうな顔になっている。それを遠くから見ていた上司が、さりげなく近寄ってきてこう言った。

「あのお客さんは自分に自信を持っているようだから、まずはこの2本を持って行くといいよ」

そしてその女性店員に2本のドライバーを渡した。それを持ってその女性店員はそのお客さんのところへ行く。そして上司に言われた通りのセリフを言って、そのドライバーをお客さんに渡した。

お客さんはとても嬉しそうな顔をしてそのドライバーを受け取ると

「これはいいね。さすが」と言って早速素振りを始めた。

「少し打ってみてください」と言って、女性店員はその場を離れた。

そして上司のところへ行く。彼女は上司に聞いた。

「なんであのドライバーなのですか?」

その質問に上司は次のように答えた。

「ゴルフはある意味自分を誇示したいスポーツだよ。だから・・・」

この話の続きは、また来週に書きますね。

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