間違う人が多い自販機
「本当に間違う人が多いよね」
私は、ある場所(名前は伏せておきます)に置いてあるチケットの自動販売機の列に並びながらそう思っていた。チケットを購入するだけの、ある意味においては簡単な自動販売機なのだがとにかくチケットをダブって購入する人が多い。
その度にお店の人が対応する。特に並んでいる人がいるときには、「お店の人も大変だろうな」と思ってしまう。
私もその自動販売機を使いながら「このボタンの光る順番を変えればダブって購入する人減るのに」そう思っている。
これは絶対に、その自動販売機のチケットを購入させる流れの問題だろう。あらゆる状況に対応しようとしているばかりに基本が忘れられ、完全に変な流れにしてしまっているのだ。
「もうちょっと変えればいいのにね」
列に並びながらそんなことを考えていた。
「こう変えればもっと良くなるのに」
少し変えれば変わるのに
少しだけ変えれば、ずっと良くなる。上記の自動販売機もたくさん変えることはないと思います。ちょっとだけシステムを変えれば、それだけずっとお客さんも買いやすくなる。
そんなことはたくさんある。普通に考えればわかるようなことでも現場ではそうなっていない。
なぜそのようなことが起こるのか?
これはとっても簡単で、実際にそれを現場で使っている人とは全く別の人、ある意味現場とは関係ない人が仕組みやシステムを作っているから。
それだけですね。
現場と直結しているか?
小さな会社では、ほぼすべての業務が現場と直結しているから、現場の問題はすぐに解決されるような流れになっている。
でも、少し会社が大きくなると少しずつ現場が離れていく。特に、何か生み出すことを仕事とする人たちが。もっとも現場の近くにいなければならない人たちが現場から離れてしまうわけです。
私は、その代表的な人が「社長」だと思っています。「社長」は、その会社の全てを決めるわけですから、実はもっとも現場に近くなければならないのです。
だって、あなたの会社の製品もサービスも現場で使われているわけですからね。
「どんな風に使われているのか?」
「それが使われて何が起こっているのか?」
それがわからなければ次の判断をできないですよね。
だからこそ、私は「社長」はもっとも現場に近くあるべきだと考えています。私自身も、常にそうしてきましたよ。
あなたは現場のそばにいますか??