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事実と感情を分ける

「台風の後に自宅に帰った」

これがニュースの話題になっていますね。あなたもご存知と思いますけど、ある県知事が、台風被害で大変な時に公用車で自宅に帰っていた。

これがニュースやワイドショーで話題になっています。

ニュースやワイドショーの論調は、頭から

「県民が一大事なの時に自宅に帰って何をしている」

「自分の家が心配だったから見に行った」

「それも公用車を使って」

という感じですね。

ワイドショーならわかりますけど、ニュースも初めからこの考えありきになっていますね。

知事としては、「視察に行くというと大騒ぎになるのでプライベートで視察に行くために自宅で私用車に乗り換えた」と言っていますが、それは完全に無視とは言いませんがそれに近い感じですね。

私はこの問題自体には、大した興味もありません。でも、それ以上にこの問題についての、周囲の反応には興味を持っています。

情報に左右される

この手の報道(と言われるもの)には意図する、しないに関わらず受け手側の感情を左右する要素が含まれていますよね。

そして、それを多数回流すことによって世論の流れを決めてしまう。私はこのことの方が、知事が自宅に帰ったことよりもはるかに重大だと思っていますけど。

なぜならば、それにより多くの人は判断を間違う可能性を持ってしまうからです。

ビジネスの場面でも起こる

そして、それはビジネス場面でもよく起こります。

特に会議の場面などでは発生しやすい。「声の大きな人の意見に流される」ということがよくありますが、まさしくこれが上記の話と似ていますよ。

その結果、判断を間違えてしまうことがあるわけです。後から考えれば、「なんでそんな判断をしたのか?」と思うわけですけど、その時には、完全に周囲の流れに自分の感情がコントロールされていたから。

では、そのような状況下でどのように考えて判断をすればいいのか?

事実と感情を分ける

まずは相手の話や周囲の流れを「事実」と「感情」に分けることです。

例えば上記の話では、「公用車で自宅に行った」これは事実。

「公用車で自宅に行ったのはけしからん」これは感情ですね。

だからあなたがここから何かを判断するには、「公用車で自宅に行った」ことだけを見て判断をする材料にするわけです。

他に選択肢はなかったのか?

なぜ自宅に行ったのか?

などを考える。

とにかく感情的な部分はカットするのです。

特に報告者などがいる場合には、その多くは感情的な話が大部分を占めている場合が多いから要注意です。

さすがに、賢明なあなたはきちんと事実だけを確認して判断していると思いますが。

ふと流されそうになった時には思い出してくださいね。

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