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あるラーメン屋さんの話

あなたの自宅のすぐ近くに、お気に入りのラーメン屋さんがあります。あなたはそのラーメン屋さんに週一回は食べに行きます。それぐらいあなたのお気に入りです。

でも、あなたにはちょっと気になることがある。それはそのラーメン屋さんのお客さんが少ないこと。

「こんなに美味しいのになんでお客さんが少ないのかな?」あなたは食べに行くたびにそう思っていました。だからといって、あなたはそのことをラーメン屋さんで話すことはありませんでした。

そんなある時、ラーメンを食べに行ったあなたに、ラーメン屋さんの店主がこんなことを言いました。

「もっとお客さんに来て欲しいと思っているんですよ。だから、もっとこのラーメンの味をよくしようと思って改良しているんです。いつも来てくださるお客さんにぜひ食べてもらいたくて作ってみました。ぜひ食べた感想を聞かせてください」

そう言った店主は、あなたの目の前にいつもと変わらないとても美味しそうなラーメンを一杯出されました。

あなたは「美味しそう!!」と思い、早速そのラーメンのスープをすすります。

「うまい!!」

思わず唸ってしまうほどのいつもと変わらないうまさ。箸で熱々のスープから麺を救う。少しだけ冷ましながら口に運ぶ。口の中で広がる。

「美味しい」思わず口から出た言葉だ。

その言葉を聞いた店主は少し微笑んでいるように見えた。

「どうですか?」

店主が話しかけてきた。

「いや〜美味しいですよ」

あなたが言うと店主は

「よかった」とホッとした表情になった。

ただあなたの心の中では少しだけ引っかかることがあった。

それは・・・・「いつもと同じように美味しいんだけど、何かが変わったのかはわからないんだよな〜」だ。

でも、満足そうな店主にあなたはそれを伝えることはできなかった。

この話はフィクションですが・・・

上の話は私の作ったフィクションです。でもこのような話は実はあなたの身の回りでもよく起きていることなんです。

そこであなたに一つ質問です。

「このラーメン屋さんの店主がお客さんを集めるためにやろうとしていることは“お客さんを集める”という観点から考えた時に正しい選択肢なのでしょうか?」

少しだけ時間をとって考えてください。

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