有名な話なので、ご存知かもしれませんね。
ある有名なマーケッターが、セミナーで参加者に質問をしました。
「あなたたちと賭けをしましょう。同じハンバーガーショップを同時に開きます。私とあなたたちとどちらが成功するかの賭けです。そして、あなたも私も成功するために必要なことを一つ手にすることができます。あなたは何を手にしますか?そして、私との勝負に勝てますか?」
こんな話です。
さて「成功するために何が必要か?」ですが、あなたは何が必要だと思いますか?
「味」ですか?
「ボリューム」ですか?
「サービス」ですか?
多くの人もそのような答えを出しました。
でも、そのマーケッターは「おなかをすかせた集団」が欲しいと言ったのです。
さて一体どちらのハンバーガーショップが成功するのか?
もうあなたはおわかりですよね。
「お客さん」がいればどんなビジネスでも成功する。
それを端的に表したお話です。
では、このハンバーガーショップが売っているものはなんでしょうか?
あなたはこのハンバーガーショップが、売っているものはなんだと思いますか?
「ハンバーガー」もちろんそうですね。
「美味しいハンバーガー」も正解です。
「ボリューム満点のハンバーガー」もあたり。
基本的には、全部正解です。
それでは、それらの言葉でお客さんにアピールするコピーを作るとどうなりますか?
「美味しくてボリューム満点のハンバーガーをどうそ」
こんな感じですよね。
間違ってはいないけど、あまり響きませんかね??
では他に何か作れますか?
この時のヒントは、上のマーケッターの話。
あなたの売っているものを「空腹を満たすもの」と考えたらいかがでしょうか?
ではこれでコピーを作ると??
「これを食べれば、あなたの空腹も満足する」
ちょっと他とは違いませんか??
一体何が言いたいのか?
それは「何を売っているか?」の定義を変えるだけで、あなたのビジネスが変わるということです。
どうしても人は、自分の売っている「もの」ばかりに目がいってしまいます。
特に、その開発に関わった社長や、自ら開発をした社長などは本当にその「もの」を大切にしているし、愛している気持ちがあるから余計に「もの」に目がいく。
でも、買う人はそこまででないかもしれないし、そもそもその「もの」を目の前に出されても何が何だかわからないかもしれない。
だから、その「もの」が一体自分にどう関わるのかを、具体的に見せてあげる必要があるわけです。
でも、商品説明なんてしても効果はありませんよ。
残念ながら・・・それではどんなに素晴らしい「もの」も売れない。
だからこそ、視点を変える必要があるわけです。
あなたが「何を売っているのか?」という視点に。