「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
これは名将野村監督の言葉というよりも座右の銘。この言葉は、江戸時代の松浦静山の剣術書『剣談』からの引用。
「負けるときには、何の理由もなく負けるわけではなく、その試合中に何か負ける要素がある。勝ったときでも、何か負けに繋がる要素があった場合がある」という意味ですよね。(ウィキペディアより)
私はこの言葉が好きで、いつも考えています。結局のところ、上手くいかないことには、必ずなんらかの原因があるわけです。
だからその原因を分析して、次には上手くいくようにすること。
それを考えるわけです。
そこで私は以前から営業マンについて、ずっと考えていたことがあります。
それは
「売上を作れる営業マン」と「売上を作れない営業マン」との差です。
よく営業の世界では「できる営業マンに学べ」的なことが言われます。営業の本なんかにもそう書かれています。
でも「できる営業マンに学べ」で、上手く行った人ってあまりいないのではないですか?
それがまさに私は野村監督の座右の銘ではないかと思っています。
だから私も、営業マンを指導する時には、あまり「できる営業マンに学べ」的なことはしませんでした。
逆に、「できない営業マンはなぜできないのか?」を考えさせましたよ。
「負けに不思議の負けなし」ということです。
もしあなたの会社に、今ひとつパッとしない営業マンがいたらちょっと考えてください。
「できる営業マンに学ぶ」やり方だけではなく「できない営業マンの分析をする」ことも。
私は、それの方が「できる営業マン」に育てる方法としては近道だと考えています。