先日ある人と話をしていた時に、「生き残る居酒屋さん」と残念ながら「淘汰されてしまう居酒屋さん」の話になった。
二人とも同じ意見で、「生き残る居酒屋さん」は、他と違う何かを持っている。そして「淘汰されてしまう居酒屋さん」は他と同じようなものしかない。
まぁ考えれば簡単なことです。
「そこにしかないもの」があれば行きますからね。
実に簡単なことです。
でも、いざそれを実践しようとすると、そんなに簡単なことではない。だってこれだけお店があるわけですから、そう簡単には「そこにしかないもの」を作ることはできないですよ。
だから考えるわけですね。
まずは「どんな料理を出そうか?」
次に「どんなお酒を置こうか?」
「お店の雰囲気は」・・などなどと。
きっとこんなふうに考えますよね??
確かになんですけど、でもここでちょっと待ってください。確かに、料理とかお酒も大事ですよ。居酒屋さんですからそれが商売道具。だからそれについて考えるのは重要なこと。
ただ、一つだけ忘れて欲しくないことがあるんです。
それは「誰がくるお店なのか?」ということ。
居酒屋さんだから、メインのお客さんは「会社帰りのビジネスマン」ですかね。でも「会社帰りのビジネスマン」と言っても様々な人がいますよね。
ビジネスマンだから男性ですか?
年齢は?
業種は?
職種は?・・・・
考えれば考えるほど色々と出てきますよね。
そうやってどんどん考えて「会社帰りのビジネスマン」を一人の人にするのです。
そうしてその人のための「そこにしかないお店」を作るのです。
そうすれば、ほら「そこにしかないもの」ができるわけです。
これは居酒屋さんのことですけど、実はどんなビジネスでも同じです。
「そこにしかないもの」を作るには、まずはお客さんを徹底的に絞り込むことなんです。