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仕事が終わらないよ 4

今の結果は否定しない

今日も昨日の続きから

「私たちのやっていることが何か違うとおっしゃりたいのですか??」

その言葉には「自分たちのやっていることは間違ってない」という自信と私の言葉に対する挑戦が感じられた。その言葉をしっかりと聞きとめて、しばらく考えて私は静かに口を開いた。

「そんなことはないですよ。むしろ皆さんのやっていることは、素晴らしいことだと思います。ただ時にはそれがやりすぎてしまうこともありますよね。また、今私たちは重大な局面に立たされています。その局面を打開するためには、今の人員でこれまでと同じやり方ではこれ以上どうすることもできないのです」

ここまで話をして、私は一呼吸おいた。メンバーは、今の現状を理解しているのだろう、多くはうつむきながら聞いていた。

私はさらに話を続けた。

別の結果を作り出す

「今の人員では、これ以上どうすることもできない。これはある意味においては「行き詰まり状態」と言えます。でも、それは裏を返せば「全てを変えるチャンス」でもあるのです。どういうことかというと、一度全部壊す。そしてもう一度、一から組み立て直す。それができるのも、今のタイミングだからできることなのです。そして私は、ここまで作り上げてきたたみなさんだからこそ、みなさんがその気になれば、もう一度組み立て直すことも絶対にできると私は信じています」

「もう一度組み立て直すですか・・」リーダーがボソッと言った。

私は間髪入れずに「そうです、もう一度組み立て直すのです。今あること一度は捨てて、もう一度振り出しから考えてみるのです」そう言った。

「もしかしたらしたら私たちは、自分たちのやり方だけに固執しすぎていたのかもしれませんね。今の状態が最高ではなくて、それは一つの結果であるとして、もう一つ別の結果を作るということですね」リーダーがそう言った。

「そうです。今の結果を否定することではありません。そうではなくて、もう一つ別のやり方で、別の結果をみなさんで作り出しましょうということなのです」

「まだはっきりと理解してないかもしれませんが、なんとなくわかってきたような気がします。もう一度みんなで別の結果を作り出せるような気もします」

リーダーが少し声を上ずらせながら言うと、リーダーのそばにいる人たちから少しづつ頷きが広がった。

「では、もう一度新しい結果を生み出すために、今やっていることを全て振り返ってみましょうか?」私は、極めて明るくそう話をした。

マネジメントとは何か?

あなたはこんな風に思っていませんか?

「実際の現場では。こんなにうまくいかないよ」って。確かにあなたのおっしゃる通りに、実際の現場ではもっとたくさんのやりとりがありました。そして、多くの抵抗もありました。

でも、かいつまんで話をすればこの流れであることは間違いありません。

私がここで言いたいことは何か?

それは「マネジメントとは何か?」です。この話は一つの上手くいった事例です。もちろん上手くいかない事例もあるでしょう。

私自身のマネジメント経験でも、失敗した事例は上手くいく事例よりも多いです。たくさんの失敗を私は繰り返してきました。

だからこそ言えることがあります。それはマネジメントとは、

「人を自らの意思で動いてもらうようにすること」だと。

「管理」ではなく、「自ら動く」を目指す

それは「管理」することでは絶対にできないのです。今の社会で求められているマネジメントは「管理」でない「人が自らの意思で動く」そうできるマネジメントが求められているのです。

「人が自らの意思で動く」

この組織を作ることができれば、あなたの会社もこれから先も安泰になると思います。

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